2008年4月12日土曜日

「満天星」と書いて

私はこの花が小さく、かわいらしいので大好きです。ちょっとすずらんにも似ていますが、半分くらいの大きさでしょうか。いつもは「海棠=カイドウ」の終わり頃咲き始めますが、今年もほぼ例年通りに咲いてくれましたね。

 馬込の桜並木の植え込みにもたくさん見られますが、病気にかかりにくいそうで栽培が容易なことから、個人のお宅の庭でもよく見かけます。江戸時代頃に四国から広まったようで、花の形が燭台=灯明台(手持ちの雪洞=ぼんぼりのようなもの)に似ていることから「灯台つつじ」と名づけられたようです。

 タイトルに書いたのは「ドウダンツツジ」のドウダンの部分で、「満天星躑躅」と書きます。一般には「灯台躑躅」を書く方のほうが多いようですが、私は「満天星」の方がロマンチックで好きです。

 こちらは、下から見上げた状態です。
 悪く言えば「のぞき」ですが、このように小さい花だと、このようにしないと花そのものがよくわかりません。撮影にはマクロレンズを使っていますが、シャッターを切るときにはしゃがみ込んで行きを止めますから、結構苦しいんです。また、微風でも花や葉が揺れると撮れません。静止状態になるまでジッと待つのみ。

 写真は自宅近くで農業を営む方の畑に植えられているもので、いつも勝手に入り込んで(不法侵入だぁ~)写真を撮りまくっていますが、私が写真を撮るのは公認なので後日たまたまお会いすることがあったとき口頭で報告しています。その方は「いいよ、いちいち言わなくても。」って笑っています。
 甘えているわけではありませんが、最近結構「出入り自由」のお墨付きをいただいている場所(私有地)が増えました。

 さて、話が前後しますがドウダンツツジを撮る前は、ある公園で小さな小さな黄色い花を撮りました。
 この花の名前は分りません。調べもしないでつい雑草と言ってしまうような小さい花で、この写真の広げた葉の両端は1円玉の直径にも及びません。公園の隅に固まって咲いていました。
 こうして大きく写してみると、小さいのに大きい花と変わらない形と美しさを持っています。健気ですね。


 今の季節は、「雑草」といって一括りにしてしまうような草が、繁殖のために花を咲かせています。ちょっと出かけたときに、道端などを見てください。雑草の代表格のタンポポよりきれいな花がきっと見つかると思います。

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